
ストレスについて
ストレスと心身医学療法
こころとからだのバランスを取り戻すために

現代社会は、仕事、人間関係、環境の変化など、様々なストレス要因に満ち溢れています。誰もが多かれ少なかれストレスを感じながら生活しているのではないでしょうか。しかし、そのストレスが過度になったり、長期間続いたりすると、私たちの心と体に様々な不調を引き起こす可能性があります。
「なんだか最近、イライラしやすい」
「気分が落ち込む」
「眠れない」
「頭痛や肩こりが続く」
「胃腸の調子が悪い」
これらの症状は、あなたの体がストレスのサインを送っているのかもしれません。

mechanism
ストレスとは?そのメカニズム

ストレスとは、外部からの刺激(ストレッサー)を受けたときに、心身 に生じる反応のことです。ストレッサーには、物理的なもの(暑さ、寒さ、騒音など)、化学的なもの(有害物質など)、そして心理的・社会的なもの(仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、不安など)があります。
私たちがストレスを感じると、脳は様々なホルモンを分泌し、心拍数や血圧の上昇、筋肉の緊張など、いわゆる「闘争・逃走反応」を引き起こします。これは、本来、危険から身を守るための自然な反応ですが、慢性的なストレス状態では、この反応が過剰に続くことで心身に負担がかかってしまいます。
influence
ストレスが心と体に与える影響

慢性的なストレスは、私たちの心と体に様々な影響を及ぼします。
心への影響
-
気分の落ち込み、不安感、イライラ
-
集中力や記憶力の低下
-
意欲の低下、無気力感
-
不眠
-
感情のコントロールが難しくなる


体への影響
-
頭痛、肩こり、腰痛
-
動悸、息切れ
-
胃痛、腹痛、便秘、下痢
-
食欲不振または過食
-
免疫力の低下
-
肌荒れ
これらの症状は、日常生活に支障をきたし、QOL(生活の質)を著しく低下させる可能性があります。

approach
心身医学療法におけるストレスへのアプローチ

心身医学療法では、ストレスを単なる「心の負担」として捉えるのではなく、 心と体の両面から包括的に理解し、アプローチしていきます。
私たちの心と体は密接に繋がっており、心の状態が体の不調を引き起こしたり、逆に体の不調が心の状態に影響を与えたりすることがあります。心身医学療法では、この「心身相関」の視点を重視し、以下のような方法でストレスによる心身の不調の改善を目指します。

丁寧なカウンセリング
患者様一人ひとりのストレスの原因、症状、生活背景などを詳しくお伺いし、根本的な問題を探ります。
心理療法
認知行動療法、マインドフルネス、リラクゼーション法などを活用し、ストレスへの対処能力を高め、心の負担を軽減します。
薬物療法
必要に応じて、症状を緩和するための薬物療法を検討します。ただし、薬だけに頼るのではなく、心理療法と並行して行うことで、より効果的な改善を目指します。
生活習慣の改善
食事、睡眠、運動など、生活習慣全般を見直し、心身の健康を土台から支えます。
気になることがあれば、早めにご相談ください。あなたに合った治療法で改善を目指します。